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火災保険
- 14 Jun, 2026
賃貸の火災保険は自分で選べる【不動産会社指定から月620円に切り替えた話】
引っ越しの契約のとき、不動産会社から渡された書類の山の中に「火災保険」の申込書が混ざっていませんでしたか。 「こちらは加入が必要です」と言われて、中身をよく見ないままハンコを押す——我が家の1回目が、まさにそれでした。 でも実は、賃貸の火災保険は自分で選べます。不動産会社が勧める商品に入る義務は、ほとんどの場合ありません。我が家は更新のタイミングで自分で比較して切り替え、今は月620円の保険で必要な補償をすべて確保しています。 この記事を読むと、賃貸の火災保険の中身(何のための保険なのか)、不動産会社経由が割高になりやすい理由、そして自分で選ぶときの手順と注意点がわかります。我が家の体験:言われるがまま加入→更新時に自分で切り替え 私は30代・子2人の会社員です。家は賃貸・車なし。保険は徹底的に見直して、いま入っている民間保険は定期保険と賃貸火災保険の2つだけです。 → 我が家の保険ポートフォリオの全体像はこちら 入居時、我が家も不動産会社指定の火災保険に加入しました。理由は単純で、「そういうものだ」と思っていたからです。賃貸契約の書類と一緒に出されると、選択肢があるとは思いません。 最初に入った指定保険の保険料は、2年で2万円でした。 転機は更新案内でした。FP3級の学習で保険の仕組みを知ったあとだったこともあり、更新書類の保険料を見て、ふと思ったのです。「この保険、中身に対して高くないか」と。 調べてみると、賃貸向けの火災保険はネットで直接契約できる商品がいくつもあり、補償を必要な分に絞れば月数百円で済むことがわかりました。我が家が選んだのは、損保ジャパンの子会社mysuranceの「スマート賃貸火災保険」。最初は補償を最小限に絞ったスリムプラン(月440円)で契約し、その後、個人賠償の見直し(後述します)を経て現在はベーシックプランに切り替えています。項目 内容商品名 mysurance スマート賃貸火災保険 ベーシックプラン月額保険料 620円(年7,440円)補償①家財 火災・風災・水濡れ・盗難などによる家財の損害補償②借家人賠償 大家さんへの損害賠償(火事で部屋を焼いてしまった等)補償③個人賠償 第三者への損害賠償(自転車事故・子どもの物損等)指定保険の年1万円に対して、現在は年7,440円。保険料を約25%下げながら、補償の中身は自分で把握して選んだものになりました。金額の削減以上に、「何のために何に入っているか」を説明できるようになったことが大きいと感じています。そもそも賃貸の火災保険とは:3つの補償を分解する 「火災保険」という名前ですが、賃貸入居者にとっての中身は大きく3つに分かれます。ここを理解すると、保険選びが一気に簡単になります。 ①家財の補償(自分のモノのため) 火災・風災・水濡れ・盗難などで、家具・家電・衣類といった自分の持ち物が損害を受けたときの補償です。 ポイントは保険金額の設定。「家財一式◯◯万円」の金額を大きくするほど保険料は上がります。保険会社の目安表は世帯構成から自動計算される過大な金額になりがちですが、実際に「全部買い直したらいくらか」を考えると、もっと小さい金額で足りる家庭が多いはずです。我が家はここを現実的な金額まで絞りました。 ②借家人賠償責任の補償(大家さんのため) 火事や水漏れで借りている部屋そのものに損害を与えてしまったとき、大家さんへの賠償をカバーする補償です。 実は、賃貸契約で本当に求められているのはこれです。大家さんからすると、入居者の失火で建物が燃えたときに賠償能力がないと困る。だから賃貸借契約書に「借家人賠償◯◯万円以上の保険に加入すること」という条件が書かれているのです。 逆に言えば、この条件さえ満たせば、どの保険会社の商品でもかまわないのが一般的です。 ③個人賠償責任の補償(第三者のため) 自転車で人にケガをさせた、子どもが店の商品を壊した、洗濯機のホースが外れて階下を水浸しにした——他人への賠償をカバーする補償です。 子育て世帯には重要な補償ですが、注意点があります。個人賠償は自動車保険・クレジットカード・共済などに特約で付いていることが多く、重複しやすいのです。すでにどこかで入っているなら、火災保険に付ける必要はありません。 ここで白状すると、我が家はこの確認で失敗していました。 最初に契約したスリムプランには個人賠償が含まれていません。当時の私は「個人賠償は共済の保険に付帯されているから不要」と判断してスリムを選びました。ところが、この記事を書くにあたって改めて確認したところ——その共済の付帯は、転職した時点で消えていたのです。つまり一時期、我が家は個人賠償の空白状態でした。 気づいてすぐ、個人賠償付きのベーシックプラン(月620円)に切り替えました。重複の確認は大事ですが、逆もまた然り。転職・退職で共済や団体保険を抜けると、付帯していた個人賠償も一緒に消えます。「入っているはず」こそ、確認してください。不動産会社指定の保険が割高になりやすい理由 不動産会社が勧める火災保険が悪い商品というわけではありません。ただ、構造的に割高になりやすい事情があります。代理店手数料が乗っている——不動産会社は保険代理店を兼ねていることが多く、契約ごとに手数料が入ります 補償がパッケージで盛られている——家財の保険金額が世帯構成からの自動計算で大きめに設定されがちです 比較されない前提の価格設定——契約書類と一緒に出されるため、他社と比べる人がほとんどいません入居の契約時は引っ越し準備で頭がいっぱいで、保険を比較する余裕はありません。それでいいと思います。勝負は更新のタイミングです。更新案内が届いたら、それが見直しの合図です。自分で切り替える手順:4ステップ 我が家が実際にやった手順です。拍子抜けするほど簡単でした。 Step1:賃貸借契約書で「求められる条件」を確認する 契約書か重要事項説明書に、借家人賠償責任保険の最低金額(例:1,000万円以上・2,000万円以上)が書かれていることが多いです。まずこの数字を確認します。 Step2:条件を満たすネット型の賃貸火災保険を比較する 「賃貸 火災保険」で検索すると、月数百円台の商品が複数見つかります。比較ポイントは3つだけ。借家人賠償の金額が契約条件を満たすか 家財の保険金額を自分で小さく設定できるか 個人賠償が必要か(他で入っていれば不要)Step3:管理会社(または大家さん)に一言確認する 「更新時に火災保険を自社で選んだ商品に切り替えたい。借家人賠償◯◯万円の条件は満たしている」と伝えます。我が家はあっさりOKでした。物件によっては指定保険が契約条件になっているケースもまれにあるので、ここだけは事前確認をおすすめします。 Step4:新しい保険の開始日を旧保険の満期に合わせて契約する 空白期間を作らないことだけ注意。ネット契約なら10分で終わります。証券(加入証明)を管理会社に提出すれば完了です。地震保険はどうする? 地震・噴火・津波による損害は、火災保険では補償されません。賃貸の場合、建物は大家さんの管轄なので、入居者が検討するのは家財の地震保険だけです。 我が家は付けていません。理由は、家財の被害なら生活防衛資金で立て直せる金額だと判断したからです。「保険は、貯蓄でカバーできない大きすぎるリスクにだけかける」——これが我が家の保険全体の方針です。 → がん保険・医療保険を解約した理由もこの方針で説明しています 家財が多い家庭や、被災後の生活再建資金に不安がある場合は、家財の地震保険を検討する価値はあります。持ち家・これから家を買う人の火災保険は事情が違う ここまでは賃貸の話でした。持ち家(戸建て・分譲マンション)の火災保険は、賃貸とは桁が違います。 建物の構造・所在地・補償範囲(水災を付けるか等)で保険料が大きく変わり、10年間で数十万円の差が出ることも珍しくありません。賃貸のように「月数百円の商品から選ぶ」世界ではないぶん、複数社の比較が効く金額帯です。 持ち家の方や購入予定の方は、一括見積もりで相場を把握してから選ぶことをおすすめします。 火災保険の無料診断サービスまとめ表:賃貸の火災保険の見直しポイント項目 ポイント加入義務 火災保険への加入は契約条件でも、商品の指定までは強制されないのが一般的必須の補償 借家人賠償責任(契約書の最低金額を満たすこと)絞れる補償 家財の保険金額(目安表は過大になりがち。現実的な金額に)重複しやすい補償 個人賠償責任(自動車保険・クレカ特約・共済と重複していないか確認)見直しのタイミング 更新案内が届いたとき我が家の結果 mysurance ベーシックプラン・月620円(指定保険比 約25%削減)まとめ:更新案内は「見直しの招待状」 賃貸の火災保険は、入居時に言われるがまま入ってしまうものです。それ自体は仕方ありません。私もそうでした。 でも、更新案内が届いたら思い出してください。その保険、自分で選び直せます。確認するのは借家人賠償の条件と、個人賠償の重複(または空白)だけ。あとは月数百円の商品で、必要な補償は十分に確保できます。 月620円。我が家の固定費の中で、もっとも「仕事をしてくれている」支出のひとつです。関連記事我が家の保険ポートフォリオ——民間保険は2つだけ がん保険・医療保険を解約した理由 掛け捨て定期保険の選び方よくある質問(FAQ) Q1. 不動産会社に「指定の火災保険に入ってください」と言われました。断れますか? 多くの場合、断れます。賃貸借契約で求められているのは「借家人賠償責任を含む保険への加入」であって、特定商品の加入ではないのが一般的です。「借家人賠償◯◯万円以上を満たす保険に自分で加入します」と伝えてみてください。ただし、ごくまれに指定保険への加入が契約条件になっている物件もあるので、契約書の文言と管理会社への確認は必須です。 Q2. 火災保険に入らないという選択肢はありますか? おすすめしません。契約条件違反になる可能性が高いうえ、借家人賠償は「失火で建物を損傷させたら数百万〜数千万円の賠償」という、貯蓄ではカバーしきれないリスクを月数百円で移転できる、コスパの良い保険です。削るべきは「保険そのもの」ではなく「過大な補償と割高な保険料」です。 Q3. 家財の保険金額はいくらに設定すればいいですか? 「いま家にあるものを全部買い直したら実際いくらか」で考えてください。保険会社の目安表(例:4人家族で1,000万円超)は新品の再取得価格を積み上げた過大な金額になりがちです。家具・家電・衣類を現実的に見積もると、数百万円以下で足りる家庭が多いはずです。保険金額を下げれば保険料も下がります。 Q4. 個人賠償責任保険は付けるべきですか? 子育て世帯なら「どこかで1つ」入っておくべき補償です。自転車事故では1億円近い賠償判決の例もあります。ただし火災保険に付ける必要はなく、自動車保険・クレジットカード・共済の特約で家族全員カバーできていれば十分です。注意したいのは退職や転職のタイミングで、共済や団体保険を抜けると付帯の個人賠償も消えます。我が家はこれを見落としていて、火災保険のプラン変更(個人賠償付きのベーシックプランへ)でカバーし直しました。 Q5. 更新を待たず、途中で切り替えることはできますか? できます。火災保険は中途解約すると未経過分の保険料が(短期料率で)戻ってくるのが一般的です。ただし返戻の計算は契約者に不利な場合もあるので、残期間が短いなら満期まで待って切り替えるほうがシンプルです。我が家は更新のタイミングで切り替えました。 Q6. 賃貸でも地震保険は必要ですか? 賃貸入居者が検討するのは家財の地震保険のみです(建物は大家さんの管轄)。家財の被害額が生活防衛資金でカバーできる範囲なら、必須ではないというのが我が家の判断です。一方、家財が高額な家庭や、被災後の生活再建資金に不安がある場合は検討の価値があります。地震保険は単独では入れず、火災保険とセットで契約する必要がある点にも注意してください。{"@context":"https://schema.org","@type":"FAQPage","mainEntity":[{"@type":"Question","name":"不動産会社に「指定の火災保険に入ってください」と言われました。断れますか?","acceptedAnswer":{"@type":"Answer","text":"多くの場合、断れます。賃貸借契約で求められているのは「借家人賠償責任を含む保険への加入」であって、特定商品の加入ではないのが一般的です。「借家人賠償◯◯万円以上を満たす保険に自分で加入します」と伝えてみてください。ただし、ごくまれに指定保険への加入が契約条件になっている物件もあるので、契約書の文言と管理会社への確認は必須です。"}},{"@type":"Question","name":"火災保険に入らないという選択肢はありますか?","acceptedAnswer":{"@type":"Answer","text":"おすすめしません。契約条件違反になる可能性が高いうえ、借家人賠償は「失火で建物を損傷させたら数百万〜数千万円の賠償」という、貯蓄ではカバーしきれないリスクを月数百円で移転できる、コスパの良い保険です。削るべきは「保険そのもの」ではなく「過大な補償と割高な保険料」です。"}},{"@type":"Question","name":"家財の保険金額はいくらに設定すればいいですか?","acceptedAnswer":{"@type":"Answer","text":"「いま家にあるものを全部買い直したら実際いくらか」で考えてください。保険会社の目安表(例:4人家族で1,000万円超)は新品の再取得価格を積み上げた過大な金額になりがちです。家具・家電・衣類を現実的に見積もると、数百万円以下で足りる家庭が多いはずです。保険金額を下げれば保険料も下がります。"}},{"@type":"Question","name":"個人賠償責任保険は付けるべきですか?","acceptedAnswer":{"@type":"Answer","text":"子育て世帯なら「どこかで1つ」入っておくべき補償です。自転車事故では1億円近い賠償判決の例もあります。ただし火災保険に付ける必要はなく、自動車保険・クレジットカード・共済の特約で家族全員カバーできていれば十分です。注意したいのは退職や転職のタイミングで、共済や団体保険を抜けると付帯の個人賠償も消えます。我が家はこれを見落としていて、火災保険のプラン変更(個人賠償付きのベーシックプランへ)でカバーし直しました。"}},{"@type":"Question","name":"更新を待たず、途中で切り替えることはできますか?","acceptedAnswer":{"@type":"Answer","text":"できます。火災保険は中途解約すると未経過分の保険料が(短期料率で)戻ってくるのが一般的です。ただし返戻の計算は契約者に不利な場合もあるので、残期間が短いなら満期まで待って切り替えるほうがシンプルです。我が家は更新のタイミングで切り替えました。"}},{"@type":"Question","name":"賃貸でも地震保険は必要ですか?","acceptedAnswer":{"@type":"Answer","text":"賃貸入居者が検討するのは家財の地震保険のみです(建物は大家さんの管轄)。家財の被害額が生活防衛資金でカバーできる範囲なら、必須ではないというのが我が家の判断です。一方、家財が高額な家庭や、被災後の生活再建資金に不安がある場合は検討の価値があります。地震保険は単独では入れず、火災保険とセットで契約する必要がある点にも注意してください。"}}]}
- 02 Jun, 2026
我が家の保険ポートフォリオ全公開【月4,420円・民間保険は2種類だけ】
「保険は何に入っていますか?」と聞かれたら、答えはシンプルです。 民間保険は2種類、月の保険料の合計は4,420円——これが、子ども2人を持つ共働き世帯の我が家が行き着いた結論です。 この記事では、我が家の保険ポートフォリオを全公開します。何に入っていて、何に入っていないか。そしてその理由を、これまでの保険見直しの記録とともに整理します。結論:我が家の保険ポートフォリオ種類 商品 月額死亡保障(定期保険) チューリッヒ生命 定期保険プレミアム 3,800円(夫婦合計)賃貸火災保険 mysurance スマート賃貸火災保険 ベーシックプラン 620円合計4,420円がん保険・医療保険・貯蓄型保険・就業不能保険・個人年金——これらは一切入っていません。 「少なすぎでは?」と感じた方のために、なぜこれだけで足りるのかを順番に説明します。前提:公的保障の土台を確認する 民間保険を最小化できる理由は、公的保障がかなりの範囲をカバーしているからです。まずここを把握することが、保険見直しのすべての出発点です。 医療費:健康保険組合の付加給付 我が家は会社の健康保険組合に加入しており、付加給付(自己負担の上限額を一定額に抑える制度)があります。 公的な高額療養費制度では、月の医療費の自己負担が所得区分に応じた上限額(限度額)を超えた分は払い戻されます。実際にこの制度を出産で2回使った体験談はこちらの記事にまとめています。 所得区分別の自己負担限度額(70歳未満・月額)の計算式:所得区分 標準報酬月額の目安 限度額(月)の計算式ア(高所得) 83万円以上 252,600円+(医療費−842,000円)×1%イ 53〜79万円 167,400円+(医療費−558,000円)×1%ウ(一般) 28〜50万円 80,100円+(医療費−267,000円)×1%エ 26万円以下 57,600円(定額)⚠️ 重要:自己負担限度額に「上限額」はありません。医療費が高額になるほど、限度額も増えていきます。 例えば医療費が月100万円かかった場合、自己負担限度額は次のとおりです:区分 自己負担額(月100万円の場合) 月500万円の場合ア 約25.4万円 約29.4万円イ 約21.1万円 約25.1万円ウ 約8.7万円 約12.7万円ただし多数該当(直近12ヶ月で3回以上限度額に達した場合)に該当すると、4回目以降は限度額が下がります(区分ウなら44,400円)。長期闘病時の負担はこれでさらに緩和されます。 健保組合の付加給付が加わると(我が家の場合は一定額を超えた医療費を翌月還付)、実質的な自己負担はさらに低くなります。 「高額な医療費が発生したとき」の民間医療保険の役割は、付加給付のある健保組合では大幅に薄れます。ただし高所得の方ほど自己負担も大きくなるため、ご自身の所得区分で確認することをお勧めします。 休業時:傷病手当金 病気やケガで働けなくなったとき、健康保険から傷病手当金が支給されます。支給額:支給開始日以前12ヶ月の標準報酬月額平均の2/3相当(日額)× 支給日数 支給期間:支給開始日から通算1年6ヶ月(2022年1月改正。途中復職しても期間は合算) 待期期間:連続3日の休業後、4日目から支給会社員の場合、会社の休業補償(有給など)と組み合わせれば、短中期の休業リスクはかなりカバーできます。 死亡時:遺族厚生年金+遺族基礎年金 厚生年金加入者(会社員)が亡くなった場合、遺族に遺族厚生年金+遺族基礎年金が支給されます。 詳しい計算方法は掛け捨て生命保険の記事で整理しましたが、子どもが小さい期間は遺族基礎年金も上乗せされます。ただし世帯収入の全額を代替できるわけではなく、民間の定期保険で不足分を補うのが合理的です。 なお、遺族厚生年金には夫婦で非対称な制度設計があります。妻が亡くなった場合の夫への遺族厚生年金は、現行制度では夫が55歳未満だと原則として支給されません(2025年成立の年金制度改正法により、2028年4月から段階的に男女差解消の方向で見直しが始まりますが、完全実施までは20年超かかる見込みです。現役世代の備えとしては現行制度を前提に考えるのが現実的)。共働き世帯で夫婦両方に死亡保障をかけている理由の一つがここにあります。民間保険①:チューリッヒ生命 定期保険プレミアム 加入内容項目 内容商品名 チューリッヒ生命 定期保険プレミアム保険金額 夫:2,000万円 / 妻:2,000万円月額保険料 夫婦合計 3,800円保険期間 10年定期なぜ定期保険だけにしたか 掛け捨て生命保険の記事で詳しく書きましたが、選んだ基準はシンプルです。「保障」と「運用」は分ける——貯蓄型・変額保険は内部コストが高く、どちらも中途半端になる 純粋な死亡保障だけをネット系定期保険で安く買う 浮いた保険料差額はNISAで運用するチューリッヒは申込・告知はネット完結。ライフネット生命・SBI生命・メットライフ生命等と複数社で同条件の保険料を比較した結果、チューリッヒが最安水準かつ財務格付けも安定しており選びました。詳しい比較は掛け捨て生命保険の選び方を参照してください。 今後の課題:10年後の更新 末子が現在0歳のため、死亡保障が本当に必要な期間は末子が独立するまでの約18年間です。現在の10年定期では期間が不足するため、10年後に更新または乗り換えが必要です。 更新時に健康状態が変化していると保険料が上がるリスクもあるため、20年定期への切り替えを検討中です。この点は今後の課題として引き続き整理していきます。民間保険②:mysurance スマート賃貸火災保険 ベーシックプラン項目 内容商品名 mysurance スマート賃貸火災保険 ベーシックプラン月額保険料 620円補償内容 家財・借家人賠償責任・個人賠償責任 等賃貸の火災保険は、不動産会社が最初に勧める商品は割高なケースが多いです。我が家も入居当初は不動産会社指定の保険に加入していましたが、更新のタイミングで自分で比較・切り替えました。 家財の保険金額を現実的な額に絞り、個人賠償責任までカバーして月620円。切り替えの経緯と選び方は別記事に詳しく書いています。 → 賃貸の火災保険は自分で選べる【不動産会社指定から月620円に切り替えた話】入っていない保険とその理由 がん保険・医療保険 → がん保険・医療保険を全部解約した話 高額療養費制度+健保組合の付加給付で、民間の医療保険が必要な場面がほぼなくなりました。また、私と妻の双方の家族歴からがんのリスクは意識しているものの、貯蓄で備える方が合理的という結論です。 貯蓄型・運用型の保険(終身・養老・学資・個人年金・ユニットリンク等) → 貯蓄型保険3社を解約してNISAに全額移した話 → 無料FP相談会でユニットリンクを勧められた話 「保障+貯蓄/運用」を1つの商品にまとめたタイプ(終身・養老・学資・個人年金・変額保険/ユニットリンク等)はすべて見送っています。保険関係費・解約控除・特別勘定の運用関係費など内部コストが高い 保障も運用もどちらも中途半端になりやすい 同じ目的なら「掛け捨て定期保険+NISA」の組み合わせの方が圧倒的にコスト効率が高い「保障と運用は分ける」が我が家の一貫したスタンスです。 就業不能保険 傷病手当金(通算1年6ヶ月)と会社の有給休暇でカバーできると判断しています。1年6ヶ月を超える長期療養になった場合は貯蓄で対応する方針ですが、これは数百万円以上の流動資産があることが前提です。貯蓄が薄い段階では就業不能保険を検討する価値はあります。 なお、就業不能時の生活防衛資金(生活費6ヶ月〜1年分+療養想定額)は、現預金または流動性の高いNISA枠で確保しておく必要があります。iDeCoを活用している方は原則60歳まで引き出せないため、iDeCoだけで老後資金を組まず、就業不能リスクへの流動性は別枠で確保してください。月の保険料まとめ保険 月額チューリッヒ定期保険(夫婦合計) 3,800円mysurance 賃貸火災保険 620円合計 4,420円「収入の5〜10%を保険料に」という目安を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、これは保険業界で普及した数字であり、必要保障額の積み上げ計算とは無関係です。我が家は必要な保障を積み上げた結果、それを大きく下回る水準に収まっています。浮いた差額は全額、NISAに回しています。 保険は固定費の“大物”の一つです。通信費(格安SIM)も含めた固定費全体をどう見直して年14万円を浮かせたかは、固定費を見直して年14万円浮かせた話にまとめています。我が家の保険見直しの歴史 今のポートフォリオは一度に完成したわけではなく、段階的な見直しの積み重ねです。時期 出来事 詳細第1子誕生後 貯蓄型保険3社を全解約・NISAへ E-01 記事同時期 がん保険・医療保険を全解約 E-02 記事見直し後 チューリッヒ定期保険に加入 E-03 記事同時期 無料FP相談でユニットリンクを断る E-04 記事現在 定期保険+火災保険のみ維持 本記事保険を見直す際の考え方 我が家の経験から、保険見直しの手順をまとめると次のとおりです。 ① 公的保障を正確に把握する まず健保組合・遺族年金・傷病手当金で何がカバーされるかを確認します。ここを飛ばすと、必要のない保険を掛け続けることになります。 ② 「万が一」のリスクを分類するリスク 対応方法死亡 遺族年金+掛け捨て定期保険で不足分を補う入院・手術 高額療養費+付加給付+貯蓄で対応長期休業 傷病手当金+有給+貯蓄で対応老後 NISAで対応(一般的な会社員はNISA1,800万円の枠を使い切るのが先。iDeCoはその先で検討)賃貸の損害賠償 賃貸火災保険(ベーシックプラン)で対応③ 保障と運用を分ける 「死亡保障が必要なら掛け捨て定期保険」「老後資金が必要ならまずNISA」——目的に応じたシンプルな商品を組み合わせるのが最もコスト効率が高いです。関連記事貯蓄型保険3社を解約してNISAに全額移した話 がん保険・医療保険を全部解約した話 掛け捨て生命保険の選び方 昼食・託児所付きFP無料相談会でユニットリンクを勧められた話 高額療養費制度を出産で2回体験した話【吸引分娩は約12万円・正常分娩は約27万円】 固定費を見直して年14万円浮かせた話(格安SIM+保険)おすすめ書籍 📚 山崎元『新NISA対応 超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』 → Amazon商品ページ 「保障と運用を分ける」「貯蓄型保険は不要」の考え方の土台になった1冊です。保険見直しの前に読んでおくと、FPや保険会社のセールストークに流されにくくなります。 📚 両学長『改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学』 → Amazon商品ページ 「守る力」の章で保険の考え方が体系的に整理されています。我が家の保険ポートフォリオの考え方に近く、入門書として最適です。まとめ項目 内容民間保険の種類 2種類(定期保険・賃貸火災保険)月の保険料合計 4,420円入っていない保険 がん・医療・貯蓄型・就業不能・個人年金公的保障の土台 健保組合付加給付・傷病手当金・遺族年金老後資金の手段 NISA(iDeCoは現状未活用)「保険は多いほど安心」ではありません。公的保障で何がカバーされるかを把握した上で、本当に必要な保障だけを民間保険で補う——この考え方に行き着いてから、我が家の保険料は大きく下がり、その分の資金がNISAに回るようになりました。 保険の見直しに迷っている方の参考になれば幸いです。よくある質問(FAQ) Q1. 民間保険を2種類だけにして、本当に大丈夫ですか? 我が家は会社員で健康保険組合の付加給付があり、高額療養費制度・傷病手当金・遺族年金という公的保障の土台があるため、民間保険は死亡保障の定期保険と賃貸火災保険の2種類(月4,420円)で足りると判断しました。公的保障の手薄な自営業・フリーランスや、貯蓄が薄い段階では、必要な保険は変わります。 Q2. なぜがん保険・医療保険に入っていないのですか? 高額療養費制度に健保組合の付加給付が加わると、医療費の自己負担は月数万円程度に抑えられ、民間医療保険が必要な場面がほぼなくなるためです。がんのリスクは家族歴から意識していますが、毎月の保険料を払い続けるより貯蓄で備えるほうが合理的という結論に至りました。 Q3. 就業不能保険は不要ですか? 我が家は傷病手当金(通算1年6ヶ月)と会社の有給、それを超える場合は貯蓄で対応する方針です。ただしこれは数百万円以上の流動資産があることが前提です。貯蓄が薄い段階では就業不能保険を検討する価値があります。生活防衛資金は現預金か流動性の高いNISA枠で確保しておくのが安全です。 Q4. 保険料は収入の何%が目安ですか? 「収入の5〜10%」という目安をよく聞きますが、これは保険業界で普及した数字で、必要保障額の積み上げ計算とは無関係です。我が家は必要な保障を積み上げた結果、それを大きく下回る月4,420円に収まっています。割合から逆算するのではなく、必要保障額から積み上げるのが正しい順序です。 Q5. 保険の見直しは何から始めればいいですか? まず公的保障(健保組合の付加給付・高額療養費・傷病手当金・遺族年金)で何がカバーされるかを正確に把握することからです。ここを飛ばすと、必要のない保険を掛け続けることになります。その上で死亡・入院・長期休業・老後・賠償といったリスクを分類し、保障と運用を分けてシンプルな商品を組み合わせます。 Q6. 掛け捨て定期保険は10年定期で足りますか? 我が家は末子が0歳のため、死亡保障が本当に必要な期間は末子が独立するまでの約18年間です。現在は10年定期に加入していますが期間が不足するため、更新時の保険料上昇リスクも踏まえ、20年定期への切り替えを検討しています。必要な保障期間は末子の年齢から逆算して決めるのがポイントです。{"@context":"https://schema.org","@type":"FAQPage","mainEntity":[{"@type":"Question","name":"民間保険を2種類だけにして、本当に大丈夫ですか?","acceptedAnswer":{"@type":"Answer","text":"我が家は会社員で健康保険組合の付加給付があり、高額療養費制度・傷病手当金・遺族年金という公的保障の土台があるため、民間保険は死亡保障の定期保険と賃貸火災保険の2種類(月4,420円)で足りると判断しました。公的保障の手薄な自営業・フリーランスや、貯蓄が薄い段階では、必要な保険は変わります。"}},{"@type":"Question","name":"なぜがん保険・医療保険に入っていないのですか?","acceptedAnswer":{"@type":"Answer","text":"高額療養費制度に健保組合の付加給付が加わると、医療費の自己負担は月数万円程度に抑えられ、民間医療保険が必要な場面がほぼなくなるためです。がんのリスクは家族歴から意識していますが、毎月の保険料を払い続けるより貯蓄で備えるほうが合理的という結論に至りました。"}},{"@type":"Question","name":"就業不能保険は不要ですか?","acceptedAnswer":{"@type":"Answer","text":"我が家は傷病手当金(通算1年6ヶ月)と会社の有給、それを超える場合は貯蓄で対応する方針です。ただしこれは数百万円以上の流動資産があることが前提です。貯蓄が薄い段階では就業不能保険を検討する価値があります。生活防衛資金は現預金か流動性の高いNISA枠で確保しておくのが安全です。"}},{"@type":"Question","name":"保険料は収入の何%が目安ですか?","acceptedAnswer":{"@type":"Answer","text":"「収入の5〜10%」という目安をよく聞きますが、これは保険業界で普及した数字で、必要保障額の積み上げ計算とは無関係です。我が家は必要な保障を積み上げた結果、それを大きく下回る月4,420円に収まっています。割合から逆算するのではなく、必要保障額から積み上げるのが正しい順序です。"}},{"@type":"Question","name":"保険の見直しは何から始めればいいですか?","acceptedAnswer":{"@type":"Answer","text":"まず公的保障(健保組合の付加給付・高額療養費・傷病手当金・遺族年金)で何がカバーされるかを正確に把握することからです。ここを飛ばすと、必要のない保険を掛け続けることになります。その上で死亡・入院・長期休業・老後・賠償といったリスクを分類し、保障と運用を分けてシンプルな商品を組み合わせます。"}},{"@type":"Question","name":"掛け捨て定期保険は10年定期で足りますか?","acceptedAnswer":{"@type":"Answer","text":"我が家は末子が0歳のため、死亡保障が本当に必要な期間は末子が独立するまでの約18年間です。現在は10年定期に加入していますが期間が不足するため、更新時の保険料上昇リスクも踏まえ、20年定期への切り替えを検討しています。必要な保障期間は末子の年齢から逆算して決めるのがポイントです。"}}]}※本記事は運営者個人の体験・調査に基づくものです。具体的な保険選定の判断はご自身でも複数の情報源を確認してください。詳細は免責事項をご確認ください。